帯の蘊蓄 (戻るのはブラウザの戻るでお願いします)

 最近放映のTV版「鬼平犯科帳」。良かったけれど許せないことが一つある。それは、登場人物が全員献上の帯をしていたこと。しかし、それを鬼平サイトの皆さんに訴えても理解していただけなかった。皆さん帯についての知識がないのですね。そこで、帯についての蘊蓄を語ります。帯ってほんとにいっぱいあるんですよ。
献上の帯
 博多織の帯。江戸時代に黒田藩が献上したことから「献上の帯」と呼ばれています。この写真が最も一般的な「紺献上」です。普通男物の角帯といえばこれをさしていますね。
 裏は横に白い線が一本入っています。これが一本独鈷。
 こちらは同じ柄で色違い。「茶献上」。
今は、献上でも様々な色柄があります。
献上ではありませんが絹の帯です。 こちらは紬のザックリした帯
こちらは「草木染め」の帯です。
庶民はこれでしょう。ともに木綿の帯です。
私の帯の中で最も高価な帯。絹羅織りの夏帯。
 では、帯をどうやって結んでいたのでしょう。
貝の口

 男結びの代表である「貝の口」です。これは上方風。手(細い部分)が右を向いています。江戸風は全く逆に手が左に向くように結びます。
 江戸時代なら、商家の旦那や番頭さんの帯結びですね。
神田結び
 職人さんなら、この神田結びです。きりっとして粋な結び方です。
片ばさみ
 武士が袴を付けないときに結んだ帯結び。ほどけにくく、刀を差してもゆるみません。鬼平の市中見廻りのときの結び方です。
浪人結び
 片ばさみと貝の口を合わせたような結び方。あの長谷川一夫が結んだのが最初とか。
一文字
 袴の下に結ぶ結び方です。しかしこれは、下手な結び方ですね。もっと小さくすっきりと結ばないといけません。下手の見本。
 さあ、おわかりいただけたでしょうか。季節・着物の色柄・その人の職業等によって帯が違うはず。あの鬼平の映像では、「どんな格好の人も全員蝶ネクタイを締めている。」という状態だったのです。次の「剣客商売」でも同じでしょうかね?

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